1970年代中頃より当主クリストファー·ニューマン氏が父親の投資した畑を段階的に買い取る形でドメーヌが設立されました。当初はメタイヤージュ(畑の貸出)して有力な生産者に託して、自らは1977年よりヴォルネイのマルキ·ダンジェルヴィーユへワイン造りを学ぶために弟子入りしました。その後アンリ·ジャイエ氏などに学び、90年代よりメタイヤージュ契約をやめ、自社にて栽培から瓶詰まで行うようになりました。
畑は約6haで本拠地のあるボーヌを中心にマジ·シャンベルタンやボンヌ·マールまで所有しています。どの畑も樹齢50年前後と高次元で安定した味わいを提供できるポテンシャルを備えています。栽培は94年からビオロジックで、2004年からビオディナミに移行し、更なる品質の向上に勤めています。また、植え替えに際してはダンジェルヴィーユ仕込みの優良選抜で行っているため、スムーズな畑管理が行われていることがわかります。
醸造は至って伝統的かつシンプルで、抽出をし過ぎないことを主眼に、厳密に選果された葡萄からSO2を最小限に抑えたワイン造りを心掛けています。若くても美味しく、熟成したらまた違う美味しさの出る、いわゆるジャイエ氏が提唱したスタイルを目指しています。樽熟成は10~16ヶ月で、新樽は20%程度、清澄作業やフィルター掛けは行わず瓶詰めされます。