Tinta Barocca 2019
ティンタ・バロッカ [2019]
【キュヴェ】樹齢40年以上になる特別希少なティンタ・バロッカを用い、南アフリカに育つ全てのティンタ・バロッカの古樹へのトリビュートとして醸したマレリース渾身の作品です。この畑のブドウはこれまでテーブルワイン用のブレンドに用いられてきましたが、自然のままの状態の畑で力強く育つ樹々に大いなる可能性を感じ、そのスピリットをブドウ自身がワインに反映できるようにするため、最小限の人的介入でキュヴェを造り上げました。
【品種】ティンタバロッカ 100%
【産地】ボット・リヴァー、ステレンボッシュ、スワートランド
【畑立地】南向き 【土壌】ボッケヴェルド・シェール(頁岩)、分解された花崗岩、粘土質
【樹齢】40年以上 【収穫】早朝手摘み 【全房使用率】25%
【発酵】フレンチオーク古樽を用い、1日に2回以下手で優しくパンチングダウンを行いながらゆっくりと4週間かけて、果皮と共に野生酵母による自然発酵が促されます。
【圧搾】バスケット・プレス使用
【熟成】フレンチオーク古樽(225L)にて16カ月間
【テイスティングノート】アロマにはチェリーやカシスなどの鮮やかな赤系果実、バラの花やシナモン、紅茶に加え、ポルチーニ茸などの魅惑的な要素が感じられ、非常に複雑で重厚感があります。上質なグラン・クリュのピノ・ノワールを彷彿とさせるような豊かな風味としっかりと引き締まった骨格があり、味わいは非常に複雑で、今飲んでも美味しいですが、長い熟成も可能な高いポテンシャルがあります。
【評価】Tim Atkin MW, SA Special Report / 92pt
【アルコール度数】13.5% ◆無清澄
Chenin Blanc Verdelho 2019
シュナン・ブラン・ヴェルデーリョ [2019]
【キュヴェ】マレリース曰く、「私にとってヴェルデーリョのないシュナンブランは、音楽のないダンスのようなものです。ヴェルデーリョはこのキュヴェにフレッシュさとエネルギー、そしてリズムを与えてくれます。」 それぞれの品種の産地も異なるため、リッチで豊かな味わいと、エレガントで落ち着いたミネラル感とうつくしいを併せ持つバランスの取れたキュヴェです。
【品種】①シュナン・ブラン 74% 産地①スワートワンド 樹齢40年 土壌:風化した花崗岩
産地②ボット・リヴァー 樹齢36年 土壌:ボッケヴェルド・シェール(頁岩)と粘土質
②ヴェルデホ 26% 産地①フール・パールドバーグ 樹齢:13年 土壌:、風化した花崗岩と粘土質
産地②ボット・リヴァー 土壌:ボッケヴェルド・シェール(頁岩)と粘土質
※シュナン・ブランより先に熟しますがまだ果実にレモンやライムの風味が残っているうちに収穫し、ワインの熟成上大切になる適度なpHを残し生き生きした味わいをワインに与えます。
【全房使用率】100% 【バスケット・プレス】果汁の一部を故意に酸化させ、優しくプレスし、無添加のまま1日寝かせます。
【発酵】複雑味とテクスチャーを添えるため果皮をジュースに戻し、硫黄や酵素など添加物などは一切加えず、フレンチオーク古樽(225Lと400L)にて野生酵母による自然発酵を促します。
【マロラクティック発酵】100%
【熟成】シュールリーにて10か月間 (上質な滓は複雑な味わいをもたらします。) 【ブレンド】瓶詰の2か月前
【テイスティングノート】アロマにはレモンの皮、白桃、メロン、青リンゴなどの豊かなフルーツの香りに、鮮やかなジャスミンの花や、僅かなスパイスと水晶が濡れたようなミネラル香が感じられ、鮮やかさと集中力があります。口に含むと生き生きとした酸が、ブリオッシュやレモンカードの風味を伴った包み込むようなフルボディ―の構造をしっかりと支えており、長く明快なフィニッシュへと続きます。
【評価】Tim Atkin MW, SA Special Report / 92pt
【アルコール度数】13.0% ◆無清澄
Grenache Noir 2019
グルナッシュ・ノワール [2019]
【キュヴェ】当主マレリースは2010年にスタージュとして訪れたスペインでグルナッシュの古樹に運命的に出会い完全に魅了され、翌年南アフリカで同様の低収量の区画を購入し、独立後に最初に手掛けたともて思い入れのあるキュヴェです。ブドウが持つ繊細でエレガントな要素を表現するため、人的介入は最小限にとどめて造られています。
【品種】グルナッシュ・ノワール 100%
【産地】Vool-Paardeberg/フール・パールドバーグ (スワートランド郊外)
【土壌】風化した花崗岩 【仕立て】ブッシュヴァイン
【収穫】早朝に手摘みにて 【全房使用率】30%
【発酵】フレンチオーク古樽(225L)を用い4日間低温浸漬を行った後、野生酵母による自然発酵がゆっくりと始まり、1日2回優しく手でパンチングダウンを行い、安定後に10日間マセラシオンを行うことでより繊細で柔らかいタンニンを抽出します。
【マロラクティック発酵】100%
【熟成】フレンチオーク樽(225L)にて16カ月間
【テイスティングノート】アロマには熟したチェリーやラズベリー、ローズやスミレの花の香り、野趣あふれるフィンボス(野生の植物)、僅かなスパイスなどが豊かに感じられ、口に含むと爽やかな酸とともに鮮やかな赤系果実が口中いっぱいに広がり、飲む人をたちまち魅了します。心地よく繊細なタンニンとほのかな塩味、しっかりとしたグリップ感がワインに奥行きを与えており、味わい深いフィニッシュへと続き、美しい熟成を期待できる充分なポテンシャルがあります。
【評価】Tim Atkin MW, SA Special Report / 92pt
【アルコール度数】13.5% ◆無清澄