La Cascinetta La Cascinetta経験やキャリアに縛られず、自身の感性と素材のクオリティを信じた魅力溢れるルケ
La Cascinetta La Cascinetta経験やキャリアに縛られず、自身の感性と素材のクオリティを信じた魅力溢れるルケ
La Cascinetta La Cascinetta経験やキャリアに縛られず、自身の感性と素材のクオリティを信じた魅力溢れるルケ
La Cascinetta La Cascinetta経験やキャリアに縛られず、自身の感性と素材のクオリティを信じた魅力溢れるルケ
アスティの北東に位置するカスタニョーレ モンフェッラート。この土地周辺に残る地品種「 Rucheルケ」、 DOCGを取ったことで一時期注目を浴びましたが生産地域は小さく、ルケを栽培・醸造している造り手も極僅か、希少なエリアでもあります。当主であるジャンカルロ ボルトリンは、トリノ近郊で生まれ育ちました。両親はプーリア出身でしたが、 1950年代に仕事を求め、ピエモンテに移り住んでいます。
Ruche di Castagnole Monferrato DOC
ルケ
ルケは今回2つのヴィンテージを合わせてご紹介させていただきます。2019年はやや雨の多いヴィンテージ、しかしそこまで厳しい環境ではなく十分な日照を得られたバランスのある年だったと話しています。それに比べて、2020は猛暑のヴィンテージ。畑では水不足のため、過度な凝縮が起きた年。この相対する2つのヴィンテージ。土壌環境や気候の影響を受けやすいルケ。2019年は非常に果実的で繊細さ、フレッシュさを備えた、ある意味ルケというブドウの特徴をきれいに表現しているワイン。
そして対照的に、2020年は猛暑という事もあり、非常に香りが強い、そして醗酵中の温度もやや高い位置で推移していたと話すジャンカルロ。彼自身「こんな香りを放つルケは初めて、、」、そう言うほど衝撃的な香りと味わいを見せた驚きのヴィンテージ。今年3月に初めて訪問した際、2020のルケを飲んで驚愕したことをはっきりと覚えています。「Rucheルケ」という、地域的にもマイナーな黒ブドウではありますが、おそらく一般的な赤ワインの概念やイメージを吹き飛ばすような、素晴らしいワインだと信じています。
 Roero”Valdovato” 2013
Ruche di Castagnole Monferrato DOC Reserva
ルケ・レゼルヴァ
DOCGとしてはリゼルヴァ表記が認められていないため、あくまでも個人的な意味合いとなりますが、、。2016年の収穫より、最もポテンシャルをもったタンクから、木樽にて熟成行ったキュヴェ。このヴィンテージで初めて木樽を使ったというジャンカルロ。まだ実験的な醸造にはなりますが、長期間の熟成を経たルケの香りは、若いころのモノとは大きく変わります。ミントやタイムなどのハーブ香、複雑さを持つ熟成香からは、「昔はネッビオーロの近縁だと言われていた」という話が良くわかります。時間と共に開き迫力を増してゆく、存在感のあるワインです。
 
 

ラ・カッシネッタとは

 
 

アスティの北東に位置するカスタニョーレ モンフェッラート。この土地周辺に残る地品種「Rucheルケ」、DOCGを取ったことで一時期注目を浴びましたが生産地域は小さく、ルケを栽培・醸造している造り手も極僅か、希少なエリアでもあります。当主であるジャンカルロ ボルトリンは、トリノ近郊で生まれ育ちました。両親はプーリア出身でしたが、1950年代に仕事を求め、ピエモンテに移り住んでいます。
都会での暮らしよりも、自然の残る環境で農業を営み、暮らしてゆくことを夢見たジャンカルロ。2007年にヴィアリージの土地、放棄されていた小さな家と3haのブドウ畑を手に入れました。2009年にルケ、バルベーラ、グリニョリーノを植樹し、2013年より徐々にワイン造りを開始。農業はもちろん、ワイン造りも素人同然だったジャンカルロ。「自分たちが暮らし、(作物を)作り、食べる。土地に根付いた暮らしをしたい」、という強い想いを持ち、畑では一切の薬品や化学肥料を使用せず。ブドウ畑で唯一、銅と硫黄物を最低限使用にとどめた有機的な農業を続けきました。
醸造学校に通っていない(もちろん通う気もない)ジャンカルロ、醸造は全くの無知だったこともあり、近所のワイン生産者にエノロゴとして20132015と手伝ってもらっていました。しかし、培養酵母を添加し、温度コントロールをして造られた自身のワインを飲み、「(自分で育てた)ブドウの味がしない」、と感じた彼。エノロゴの反対を押し切り、2016年より独学をベースに酵母添加をせず、温度管理も行わない醸造、SO2もボトル詰めの際にわずかに使用するだけ、現在のワイン造りが始まりました。
  3haのうち、2haを占めるルケ。土壌はカスタニョーレ~ヴィアリージ周辺に多く見られる石灰質、粘土質、砂質が混ざり合い、場所によりマーブル状に土の色が変わる緩やかな丘陵地。標高は250m、近年の温暖化、猛暑の影響を受けにくい北東向きの斜面を選んで植樹。「ブドウ樹にとって大切な午前中の日照を受け、ブドウを焼く午後の強い日差しの影響を受けにくい土地」、畑ではクローバーやマメ科の植物の種を播き緑肥としている以外、加えるものはありません。銅と硫黄についても、必要最低限しか行わない徹底したこだわり。そして何より、最も特出すべきはそのブドウの収穫量の少なさ、そして完熟まで待ち続けるこだわり。

ルケというブドウについては、外観はグリニョリーノに似ており、粒が小さくばらけた房。ただ色素はグリニョリーノより濃くなるといいます。「栽培している生産者次第で、かなり特徴が変わるけど、それは収穫量に関係してるんじゃないかな?自分の畑だと果皮がすごく厚く成熟することが多く、バルベーラにも負けないくらい」、といいます。しかし、バルベーラに比べると酸は低く、DOCGでは酸を補うためにバルベーラを10%加えられることも、酸の低さを補う事を示していると思います。
しかし、ジャンカルロはルケだけで醸造を行いますし、「収穫量をしっかりと抑えれば、酸も十分にもったルケを収穫出来る」、といいます。DOCGで認められている9t/haに対し、彼の収穫量は3.5~4t/haという少なさ。早い段階より収量制限を行うだけでなく、果皮・種子まで完全に成熟するまで収穫を遅らせる、徹底的な覚悟をもったブドウ栽培。結果的に、超熟成したルケは、糖度が高すぎて潜在アルコール度数が15%を軽く超えるほど、、、汗。このぶどうをを果皮と共に約2週間、緩やかに醗酵が進む。これほどの糖度、アルコールであっても、今まで醗酵が途中で止まった経験はほとんどないと話すジャンカルロ。「収穫したブドウからは、完熟したブドウの香りの他に、強い酵母の香りが溢れてる」、との話に驚きを隠せません。非常に香りに特徴を持つルケ、その特徴を美しく表現する為に醗酵が終わった後、オリの状態を敏感に見極め、こまめにオリ引きを行う彼。その回数の多さに、むしろ酸化のリスクを心配してしまいますが、「嫌気的な環境よりも活発な酵母、健全なアルコール、酵母環境があれば、酸化を恐れる理由が俺にはわからない」と、一蹴されてしまいました。
カッシネッタのワインのクオリティを支えているのは、経験値でも醸造テクニックでもない、揺らぐことのない素材(ブドウ)への信頼だと感じます。久しぶりに出会う、裏表のない、情熱と強い意志を持ったジャンカルロ。ワインとしてはまだ粗削りな面も多いですが、それを補って余りある素晴らしい味わいと魅力的なルケ。ぜひ知っていただきたい造り手です!

 
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