地域:Sicilia
地区、村: エトナ
造り手:Salvo Foti サルヴォ・フォーティ
新規に扱うシチリア・ワインをご紹介いたします。シチリアで理想のワインを探し求めていましたが、遂に出会うことができました。I Vigneri イ・ヴィニェーリ の Salvo Foti サルヴォ・フォーティ はエトナ大学で醸造学を研究・指導するかたわら、Benanti ベナンティやGulfi グルフィをはじめとするシチリア東部の代表的なワイナリーのコンサルタントを長年務めています。が、そのかたわら、過度の抽出による極端に濃厚な色合いと、コンセントレーションの強い味わいの「近代的な」ワインが横行するシチリアで、正反対のスタイルのワインを自身の畑でつくり始めました。標高1200mにある2haばかりの畑〔Calderal村〕で、500リットルの古樽で発酵させる、伝統的な醸造法です。品種は、ネレッロ・マスカレーゼ、ネレッロ・カプッチョ、アリカンテ、わずかに「フランス品種」といわれるものです。初めて味わったときの印象は、自然な果実味がすーっと立ちのぼり、洗練された上品な味わいの中に、エキスがしっかりと閉じ込められており、かつて大樽で発酵・熟成されていた時代のロッソ・デル・コンテを思い出しました。サイボーグのようなスタイルのシチリア・ワインに辟易していた私たちは、驚きとともに、すぐにラベルをたよりに、誰がこのようなワインを造ったのか、探索にかかりました。出会ってみれば、何年も前から、グルフィのセラーでワインを造っていたハンス・ゼネールのコンサルタントをしていた、面識もあるあのサルヴォ・フォティとわかり、大笑いしました。
初ヴィンテッジの2001年は生産量350本、2002年は1050本だけです。イタリア国内でも、サルヴォが自身のワインを造っていることは知られておらず、輸出先は日本のみです。誰よりもエトナのワインを知る人と評される、サルヴォ・フォーティが造るエトナの真髄です。
創業年:2000年
栽培品種:ネレッロ・マスカレーゼ、カリカンテ、グレカニコ
自社畑面積: 2.5ha
平均生産量: 7,000本/年
※参考:農薬に関する質問への回答
無
無
畑では硫黄とボルドー液、醸造時は少量の二酸化硫黄もしくはカリウム。
ビオロジー農業で認められているものを用いている。
エトナのランダッツォにある家畜小屋から直接得られた、羊の堆肥。
無
ICEA。www.icea.infoを参照。